ハーレー乗りのアスパラ屋さん!

「安全なものを食べてほしい」

五十嵐正次さんは、会津の消費者にメッセージを発した。

五十嵐さんのアスパラ畑

五十嵐さんは、喜多方市山都町でアスパラ栽培にいそしむ。

阿賀川の河岸段丘に近い五十嵐さんの畑は、川より高い場所にあるため、水の利が不便なところ。

2代前のおじいさんが開墾した地は、五十嵐さんの子どもの頃、磐梯山噴火による溶岩のかけらが転がっていた。

川からポンプアップにより水を引き、砂地に粘土質の土を入れる大きな苦労を経て、いまの田んぼと畑がある。

だから、作物にとって必要な「水」と「栄養」について、人一倍の注意を払う農業が染みついている。

平成23年(2011年)の原発事故の際、「安心安全の作物をつくる」必要性が、社会で大きくクローズアップされた。

喜多方市山都町では、原発事故以前から有機農業に取り組む人々がおり、彼らとの勉強会が行われる土壌がすでに存在していた。

「自分に何ができるか」をみつめ直し、有機農業へのチャレンジがはじまった。

有機農業で育つアスパラ

さらに、前立腺ガンを患い、自分のカラダをつくる食べものについて、自らが納得でき、カラダに良いものをつくることも強く感じるようになる。

五十嵐さんの手がけるアスパラは、そんな想いから栽培され、「あいづ朝市」でも絶大な支持を得ている。


五十嵐さんの畑では、米ぬかをEM菌などで発酵させた「ぼかし」や、ヨーグルトや納豆からイースト菌で発酵させた「えひめAI」を用い、土の中から微生物の働きで植物の病気を予防する。

まるで人々が活発な免疫を得たように、作物たちは病気にならず元気に成長している。

農薬未使用で育つアスパラは、残留農薬はゼロで、安全そのもの。

筆者も、畑から直接、生食でいただき、”あおくささ”が口に残らないアスパラの旨みを丸ごと感じることができた。

畑から採ったばかりのアスパラを口にする五十嵐さん

もうひとつの側面「ソバ打ち」をご紹介しましょう。

かつて好きだったアマチュア無線仲間のオヤジさんが打つソバに感動した五十嵐さんは、ソバ打ちにのめり込んでいったきっかけを、笑いながら話してくれた。

いまでは、「ソバ打ち四段」の腕前を持つ。

ソバ畑。10月中旬に収穫期を迎える。

「山都そば」は、小麦粉を使わず、そば粉100%だけでつくる。

ソバをうまく打つには、熱湯を用いてアルファ化を促進する必要があるが、ソバの製粉もカギを握ると言う。

ソバの郷「山都」には、製粉のスペシャリストが存在し、「そんな環境でつくるからこそ素晴らしいソバができる」と、原材料とソバ打ちのウデが良くてもダメなのだと話す。

「山都」という土地だからこそ味わえる五十嵐さんが打つソバは、山都”まち中”の蕎麦屋さん「蕎邑」(0241-38-3344)で味わうことができる。

また「あいづ朝市」にも、生ソバがよくお目見えする。


五十嵐さんの生き方は、

「カラダによいものを」

「土地とともに生きる」

という姿勢がにじみ出ている。


朝採りのアスパラ。甘味があり、みずみずしさがとてもジューシー。

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    店名の由来となった「ハーレー」