「やさしさを受け取り、やさしさを返す」
「あいづ朝市」が開催されている会場の「飯盛分店駐車場」近くでタッチケアを実施している星祐樹さん。
１０年にわたり大工仕事の経験をしてきた星さんは、日々の仕事に追われ、完成後に住むお客さんの笑顔を想像できずにいました。
うつを発症し、社会復帰を模索していたとき、タッチケアに出逢います。
受けてみると、思いがけずリラックスをする機会に接し、
「自分が整う」
という感触を得ました。
「あいづ朝市」は、生産者と消費者が対面型コミュニケーションを行う場として運営されています。
コミュニケーションに自信を持てないうつ患者にとり、ハードルが高いと感じていました。
しかし、思い切って「あいづ朝市」を訪れてみると、生産者のみなさんはとてもやさしく、コミュニケーションが成立。
「ここなら社会復帰ができる」
と、またもや感触を得たそうです。
ここから、星さんの行動がはじまります。
「まわりから受け取った『やさしさ』で自分を整え、次は『やさしさ』を誰かに提供する」
「その手段として『タッチケア』を使ってみよう！」
タッチケアについての勉強を繰り返し、「やさしさ」を提供する環境を整えるのに約１年。
「あいづ朝市」などにイベント出店をするとともに、自宅にサロンを構えるまでになりました。
施術は、アロマオイルを用い、副交感神経にスイッチを入れ、リラックスする状況をつくります。
受けたお客様の声は、
「からだが暖かくなる」
「リラックスして眠くなった」
「フル回転していた頭に『すき間』ができ、新たなアイディアが生まれた」
のような反応が聴かれます。
「やさしさ」を返すと、リラックスしたお客さんからも「やさしさ」を受け、「やさしさ」の連鎖が起き、星さん自身も「幸せ」な気持ちになると言います。
この連鎖が「まち」じゅうに起きれば、会津はとても魅力的で暮らしやすい「まち」になると直感した星さん。
今後も、「この考えを中心に活動していきたい」と話される点が印象的でした。
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