会津の伝統野菜と薬草 リオリコ農園

「F1種子(*)、遺伝子組み換えの作物ばかりになり、それを食べる人のカラダは本当に大丈夫なのか?」

人として素朴な疑問を持つ豊川さんが取り組む農業は、これらに対するアンチテーゼが原動力になっている。

(*)F1種子 
異なる特性をもつ近交系または純系の品種を交配した一代雑種の種子。
雑種強勢を利用し、両親よりも優れた品種を作り出すことができる。
優れた遺伝特性が現れるのは一代限りで、2代目以降はメンデルの法則によって形質が一定しなくなる。

品種改良の際の放射線照射や雄性不稔等のミトコンドリア異常が問題視されている。


「持続可能とはどんなことなのだろうか?」

東日本大震災を契機に、1000年先でも続けられる「農」を考えた豊川さん。

「在来種・固定種を後世に伝えるため、自分たちの代のバトンを責任をもって継ぐ」

そんな方向性に従い、試行錯誤しながら阿賀川にほど近い会津坂下の畑での作物育てと種採りが続く。


21世紀の現在、市場に出回る種子は、そのほとんどがF1種子となった。

在来種・固定種の種子を市場で入手することが困難な現実。

地域の在来種を守ってきた農家も高齢になり、市場の外でも、その存在は風前の灯火。

在来種・固定種を持つ農家の情報を得るたび、自らの目指す農業をていねいに説明し、種子を分けてもらい栽培を実践する。

「受け継いできた『種』を、絶やすことなくつなげることができた」

「これで、ひと安心」

と、「種」をつないでいる農家がいることを実感した。

しかし、絶対数が非常に少ない。

「いま実践しなければ、絶滅してしまう」

そんな危機感も、同時に強く持つようになった。

種をとるために大きく育てたナス。ある程度育つと、同じ株の枝に新たな実が育つ。植物が本来持つ生殖活動はとても力強いものだ。

「余蒔きゅうり」「小菊カボチャ」「会津丸なす」などが育てられている畑は、会津の自然から得られる肥料を使い、化学肥料や農薬を使わない有機農業をしている。

阿賀川の土手に生える雑草をロール状にしたものを「草マルチ」として利用したり、酒どころ会津の副産物である酒かすを有効に活用した土作り。

会津の先人たちが残した会津農書(*)やBLOF理論(*)を勉強し、自然環境や植物が本来持っている能力を引き出し、作物と種子を育成を両立させる。

(*)会津農書
会津藩の村役人(肝煎)であった佐瀬与次右衛門による1684年の著書。
(*)BLOF理論
Bio Logical Organic Farming:生態系調和型農業理論

豊川さんが育てる野菜は、その価値を十分に理解する飲食店や個人の方々に支持され、販売先の拡大がなされてきた。

実際に食べた方からは、

「味も香りも食感も全然ちがう」

という声をよくいただく。

しかし2020年からのコロナ禍において、飲食店や逸品を扱う大手百貨店は、営業の自粛を行わねばならない社会変化が起きた。

農産物を扱う中間事業者が力を発揮できない状況の中、農家のビジネスもBtoBからBtoCへの変化が迫られる。

豊川さんが行う農業の理解者は最終的な消費者であり、その理解者たちは「持続可能な生き方」として自らが在来種や固定種を家庭菜園で育てるノウハウを求める。

BtoCからCtoC、PtoPへと急展開する社会へ向け、動画によりノウハウを伝える活動も始めている。

リオリコ農園のyoutubeチャンネル

(*)BtoB: Buisiness to Buisiness(業者間取引)
(*)BtoC: Buisiness to Customer(直接個人へ販売する取引)
(*)CtoC: Customer to Customer(個人間取引)
(*)PtoP: Pear to Pear(同士間取引)コンピュータ用語で、同一の性質を持つ者同士での相互やり取りから発展した言葉


「あいづ朝市」では、作物をお持ちし、販売しています。

みなさんにぜひ知っていただきたいことは、

「会津在来作物は会津の文化財である!」

ということ。

会津のみなさんと、持続可能な生き方を共有していきたいと思っております。


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