「みんなのマーケットを盛り上げたい」
猪苗代湖にほど近い田園地帯で稲作を営む2軒の兼業農家が、東日本大震災後の2012年3月に起こしたのが(株)国際米流通センターだ。
軽トラ1台から運送トラック27台を擁する会社にまで発展させた太平洋通運株式会社(いわき市)の社長は、(株)国際米流通センターを営む土屋夫妻にとっての経営の大先輩。
「私たちを越えろ!」
と、世界をまたにかけるほどの大きな会社の名前をいただいた。
米、ソバを主として、大豆を生産する農家として力を注ぎ、世間で注目されていた「六次化」への加工品として「無添加みそ」を作ることは自然の方向性だった。
あるとき行われた六次化の商談会で、たまたまとなりのブースに豆腐屋さんが出展していた。
豆腐と言えば、主な原料は大豆。
新たな大豆製品の開発へ向け、豆腐さんとコラボレーションに挑戦。
加工用大豆「あやこがね」の生産面積を増やした。
「あやこがね」は大粒であることで知られ、高いところに実が育つ特性から、収穫時に地面の汚れが付きにくく、加工にすぐれている。
収穫した実は、こんなに大きくきれいなのだ。
これを加工に用いると、大きくてもふわふわな食感であることから、大粒だとノドにつかえると敬遠されがちな納豆作りにも挑戦。
納豆屋さんとのコラボレーションをはかり、ふわふわな昔ながらの納豆「納豆革命」が出来上がった。
このほか、大豆を選別した後に出る「クズ大豆」と精米後に出る「米ぬか」を畑に還元すると、素晴らしい肥料として作用し、野菜の新たな栄養源として活用している。
土屋夫妻は、「味噌汁の具材となる野菜を一年を通じ作りたい」という。
冬の雪にも耐えられる農業ハウスを建て、小松菜をはじめとして葉物野菜の周年栽培をしている。
こうしてできた野菜は素晴らしい食味があり「豆腐」「納豆」を酒のつまみとする愛好家にとって、野菜そのものによだれが出るうまさを持つ逸品なのだ。
国際米流通センターの製品には、
「誰かや何かとコラボレーションをはかり共に育っていく」
という考えが根底に流れ、「あいづ朝市」でも会津の生産物を盛り上げる一躍を担っているのは言うまでもない。
みそ・豆腐・納豆のほか、季節の野菜も「あいづ朝市」にお目見えします。
生産地の猪苗代では、直売所も開設。
直接お買い求めいただけるよう、お店も開いています。
「あいづ朝市」「直売所」ともども、皆さまのお越しをお待ちしております。
株式会社 国際米流通センター |
住所 〒969-3286 猪苗代町大字磐根字桜川1414 |
電話 0242-65-2062 |
定休日 不定休 |
営業時間 9:00~17:00 |