山里まめてん

「ワークライフバランスの模索ってむずかしい…」

山里まめてんの結城智世さんは、ワークライフバランスの最適解を、日々追い求める。


須賀川市から会津美里町へ縁あって嫁いだ結城さんは、この地域の農家として暮らす。

「作物を生産し出荷する」

という農家の一般的な仕事のやり方に加え、嫁ぎ先では「味噌作り」という加工技術を持つ姑が、自身の農作物に付加価値をつける仕事をしていた。

須賀川市の実家は、有機農業を実践する農家。

同じ農家でも、仕事のやり方が違う。

有機農業という付加価値とは違うものを目の前にし、「さて、どのように生きよう」と模索してきたというのだ。

加工所で作業をする結城さん

結城さんは、かつてから「ミニキュウリ」と「米」を中心に生産してきた農家。

夫の敏徳さんは、「米」「大豆」「落花生」の生産にいそしむ。

落花生の畑

「雨で草刈りが間に合わなくて…」

と、控えめにいう敏徳さんとともに、

「これらの生産品に、自分たちならどんな付加価値を付けられるか?」

この課題を、暮らしも大事にしながら実践する。

それが「ワークライフバランスの模索」ということなのだ。

ポン菓子の焼き機を用い、爆発寸前で止め出来上がった落花生

しかし、ワークライフバランスだけを追い求めているわけでもない。

自分たちの作る製品を手にしてくださる方々と、その価値を分かち合わなければ、単なる独りよがりとも思うからだ。

子育てをしていると、

「子どもたちにはカラダに良いものを食べさせたい」

「できるだけ、手作りの食事やおやつを食べさせたい」

という気持ちが自然に芽生えてくる。

しかし、子育て、仕事、家事など、すべてをそつなくこなすのは大変なことだ。

「そんなとき、安心して食べさせられる”おやつ”があったらいいのにな」

「そうだ!家族で食べられる”おやつ”を提供しよう!」

「こういう価値なら、私たちが提供できる」

「さらに、カラダを丈夫にする食品もできないか」

こんな想いから、「豆菓子」や「発酵食品」に加工した商品を提供してきている。

「まめポン」と「こめポン」

会津の豆を食べてみたら、須賀川の豆とちがう新たな発見があった。

それは、「あぶら分が豊富」なこと。

会津の豆や、豆からつくる味噌は、カラダの潤滑油として働く、大きな特徴がある。

「子どもたちが食べれば、元気で活発な子になるぞ!」

「もちろん、大人にも役立つ!」

「カラダの病気を抑えられれば、看病をする方々にも価値が生まれる」

結城さんの「あまざけ」は、異常細胞の正常化を促すといわれる「AOK139菌」を使い、糀(こうじ)を発酵させたもの。

カラダの疲れやすさを軽減し疲労回復の効果もあるし、名前は「さけ」でもアルコールはないから、子どものカラダで活発に起きている細胞分裂も、さらなる正常な活性化が望める。


「会津の畑で作物を作り」

「会津の空気のもとで加工」

「会津の暮らしで味わってもらう」

こんな価値観を提供できる農家を目指し、奮闘する。


「あいづ朝市」では、いつものどかな子どもたちの声とともに、結城さんのブースで「豆菓子」や「発酵食品」が出品されます。

「あいづぐらし」の雰囲気を、ぜひ「あいづ朝市」でお楽しみください。

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